こんにちは!看護師の重松です。
暦では残暑も終わりやっと少し過ごしやすい気候になってきましたね。
ですが日中などはまだまだエアコンや扇風機が手放せない日々です。
今回は夏になるとご自宅でもする機会の多かったのではないかと思う、シャンプーの流れをお話しようと思います。
①環境設定
動物さんのシャンプーは水温30~35℃前後が目安です。季節によっては濡れることで寒くなることもあるので事前にシャンプーする場所(お風呂場など)の室温を調節しておきます。
またシャンプー中に使うものを事前に手の届くところに準備しておくとスムーズに行うことができます。
②ブラッシング
準備ができたらさぁシャンプー‼と行きたくなりますが、まずはブラッシングで絡まった毛や抜け毛を取り除きます。
ただ絡まっているからと強くブラッシングすると嫌がることもあるので、ブラシの先端を皮膚にあてないよう優しくかけるようにします。
③全身を濡らす
上記の通り水温の目安は30~35℃前後です。
シャワーで全身を濡らす場合はシャワーヘッドを動物さんの体に接着させながら行うと効果的に濡らすことができます。
またシャワーの音や水圧が苦手な子はベビーバスや桶にお湯をため、その中につけてあげると全身を濡らすことができます。
ただ動物さんの場合、被毛が濡れているだけで皮膚まで浸透していないこともあるので皮膚まで濡れているか確認してからシャンプーを行います。
④シャンプー
シャンプーは原液を動物さんの体につけてからゴシゴシ洗う方もいらっしゃるかと思いますが、それでは皮膚への刺激が強いのでよく泡立てた泡を塗布するように洗います。
身体が汚れている場合は通常のシャンプーで下洗いし、その後に薬用シャンプーを使用します。
泡立てはは泡立てネットやスポンジなどを用いてよく泡立て、「ふわふわの泡」ではなく「モチモチの泡」を作るイメージで手のひらに乗った泡が逆さにしても落ちない程度を目標に根気よく泡立てます。
この際に水を入れすぎると薬用シャンプーの効果が薄れてしまいますので、最初は少なめにし足らない場合に足していくようにします。
また薬用シャンプーの効果を発揮させるために、塗布してから5~10分程つけ置きします。まず状態の悪いところに塗布しその後全身に泡をつけていきます。
☆泡を立てる方法☆
空のポットボトルに少量の水とシャンプーを入れよく振ります。その後スポンジで泡立てるときめ細かい泡を作ることができます。
またミキサーや100円均一などで手に入るカプチーノミキサーなどでも同様に泡立てした後、スポンジで泡立てても細かい泡を作ることができます。
⑤すすぎ
身体にシャンプーがついたままだと皮膚トラブルの原因になることもあるので、念入りに泡を洗い流します。
顔をすすぐ際は手のひらに乗せたお湯をやさしくかけたり、お湯を含ませたスポンジをしぼったりするなどやさしく洗い流してください。
⑥保湿
動物に保湿?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、人間でもお風呂の後に皮膚が乾燥してつっぱる、なんて事がよくありますよね。
動物さんも同じようにシャンプー後は皮膚が乾燥するので保湿をしてあげることが大切です!
※リンスなどとは使用目的が違うので、購入する際は保湿剤と書かれたものを選んでください。
また水に溶かしてかけ流すタイプやジェルなど様々なタイプがあるので飼い主さんが使いやすいタイプはどれかな?なども選ぶ基準にしてみてはどうでしょうか。
⑦乾かす
まずはタオルで水気をとります。
ゴシゴシと擦るのではなく、タオルに水を移すイメージで当てていきます。
またなるべくドライヤーの時間を短くしたいので、水分はできるだけタオルで移しとります。
タオルで水分をとったらドライヤーで乾かしていきます。
温風を使うと痒みがでることがあるので冷風と交互に使うと熱くなりすぎません。
しかし長時間タオルの刺激やドライヤーを当てすぎるのも皮膚にとってあまり良いことではないので、うまくいかない場合は自然乾燥にしてもよいと思います。
またドライヤー時に耳の後ろや脇の下、足の付け根など毛玉になりやすい部分はブラッシングしながら乾かすと仕上がりが綺麗になります。
ここまで大まかなシャンプーの仕方についてお話しました。
トリミングなどでカットと一緒に洗ってもらう方もいらっしゃるかと思いますが、お家でやってみよう!というときの参考になれば幸いです。
はな動物病院
住所:愛媛県松山市井門町1212-2
松山中央高校とサンパークの間、
はなみずき通りや松山ICどちらからもアクセスしやすい場所です
☎ 089-948-4893
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